

コロナ期間中、生活様式が変わり、それに付随して新しいことを始めた人も多いと思います。
私の場合はゲームです。30歳を過ぎてから夢中にゲームに夢中になるなんて想像すらしていませんでした。
世間からコロナ期の空気が消え去った今も、飽きることもなくゲームを続けています。
それでも、我に返ることはあります。
今まで何百・何千とゲームで遊んだ時間。この時間は一体なんだったのか。この費やした時間は報われる事はあるのか、と。
これまた独断と偏見で綴ってみたいと思います。

30を過ぎてからオンラインゲームに夢中になったおじさんの視点っす
言いたいことは大体下記の記事で書いてはいますが。


今でも覚えているある出来事があります。
ゲーム内で数人で集まった際に、ある上手な人が「休日にゲームの技を数時間練習している」ことを知ったときです。
これはけっこうな衝撃でした。大の大人が、休日に、数時間もゲームしている?!
当時としては理解しがたい時間感覚でしたが、今はもうどっぷりとゲームに浸かり数時間じゃ足りないぞと思うほどには沼っています。
(後日、格闘ゲームのプロゲーマーときど氏の書籍の中で「ひとつのコンボを体得するために、8時間ひたすらコンボの練習に励むこともある」の一説を読み、専業ならそりゃそうだよなぁと一人納得していました)
そもそもゲームは誰かが作ったシステムの中で遊ぶこと
私が夢中になっているゲームはフォートナイト。とくにバトルロワイアルモードで遊んでいます。
30歳を過ぎて初めてゲームの中のキャラクターを動かしたときのこと、マップを縦横無尽に歩き回ったときのこと、この感動は今でも覚えています。
電脳を世界を走り、泳ぎ、敵と対決する。めちゃめちゃ興奮しました。
(この時はゲームのチャプターやシーズンが変わることすらわかっていませんでした)
そして少しずつ、「運営」によって新しい武器が追加されたり、武器の仕様が微調整(弱体化)されたりすることを理解していきます。
運営のさじ加減でプレイヤーは一喜一憂します。自分には変更権は一切ありません。
ゲームは誰かが作ったルールとシステムの中で遊ぶことに過ぎないと遅かれ早かれ気付きます。
これによりゲームに費やす時間は一体なんなのかと俯瞰することも増えました。
少し嫌な大人の面を出しますが「ゲーム会社はプレイヤーの生活リズムが狂おうが責任を取らない。痛くもかゆくもない」のが本音の1つだとも思います。
ゲームを続けていくうちに距離感は大切だと意識する様になりました。
…それでもinしてしまうのですが。
ゲーム市場を簡単に
ネットのしかるべきサイトに載っている日本のe-sports市場の規模を見てみると2021年は78.4億円。
2024年には日本及び全体の市場規模は約1.5倍に膨れる見込みであるとされています(*財務省 コラム 経済トレンド 日本におけるeスポーツの発展のために より)
日本のゲーム周辺機器市場規模は2023年には2億4190万米ドルに達したともいいます(*グローバル市場調査・産業資料販売サイト より)。
ちなみにChatGPTに日本で100億円規模の市場を教えてと聞いたところ
- クラフトビール市場(2023年時点)
- Vチューバー市場(2023年)
- ラップ・アルミホイール市場
- 使い捨てマスク市場(コロナ後の平常時)
みたいです。
ちなみに芳香剤・消臭剤市場は約900億円規模とのこと。
ゲームが趣味のひとりとして、市場が活発化するのは歓迎です。
今回は「費やした時間」がテーマ。今後どれだけ市場が大きくなろうとただプレイしているだけではその恩恵を享受することはできません。
自分が夢中になっているゲームタイトとの付き合い方や活動の仕方を変えることも大事かもしれないと感じます。
身近な例でいくと腕に覚えのあるフレンドさんは初心者向けコーチングを始め、その対価を得ていたりしています。
プレイ人口を見定めた、ひとつのゲームと向き合い方だと思います。
大人がなぜここまでハマるのか
私の観測範囲でしかありませんが、ハマる大きな要因として個人的に思うのが「人との繋がりが欲しい」と「承認欲求」だと感じます。
とくに大人でも練習すればある程度は上達します。上達すれば「身内」から強い人として一目を置かれます。練習が実を結んだときの快楽、満たされる承認欲求は相当なものです。
また僅かでも上達してくると社会人スクリムや初心者向けの大会が気になってきます。
チームメイトと日時を決めて集まり練習する時間を共有する。
そして本番の大会に参加する…。
大会での緊張感や負けたときの悔しさ、もっと練習すれば、と思う気持ちは経験した人ならば頷いてくれるはずです。
よく「大人の部活動」と表現されるのを目にしますが言い得て妙です。
青春時代と表現される時期、ずっと昔に持っていた感情に身体と心が引っ張られ、次第にゲームにのめり込んでいくのかもしれません。
ゲームをしてなくても時間を奪われる
上達するために情報を得るのは大切なことです。アプデ後の新しい仕様や強い降下場所、少しでも勝率を挙げるために動画を見る。対面解説動画を見て、少しでも動きを改善したい!…と。
私も「新しい考え方や視点が欲しい!」と解説動画を見ていた時期がありました。
解説動画巡りをすると時間があっという間に溶けるんですよねぇ…。
ゲームにはまっていると、ゲームをプレイしていなくてもゲームに時間を吸い取られることが多々あります。
結論。ゲームに費やした時間は報われ…
「99%の人はゲームに費やした時間は報われることは無い、ただ、それでも得るものはある」というのが2025年時点の持論であり結論です。
別記事でも書きましたが、ゲームを始めたことでおっさんでもDiscordに触れるきっかけが生まれたり、動画編集ソフトを始める後押しにもなりました。
得るものは確かにあります。
嫌な大人として少し冷めたことを言うとゲームのフレンドは実生活で困ったとき力になってくれるわけもありません。ここら辺の割り切りも大切だと思っています。
資本主義社会の観点から見ると、大人が何千時間とゲームに費やしてもほとんど稼ぐ事は出来ず、時間と精神をすり減らすだけになる、というまあまあ当たり前の結論に帰着するという話でした。
わかっていても、わかっていてもinして練習したり遊んでしまうんですよね。
では!
では!