写真集を購入しました。
山本春花さんの「乙女グラフィー2」。
すべてフィルムカメラで撮影されているので、フィルムカメラを使用している私にとって気になる写真集だったのですぐにポチっていました。
(乙女グラフィーも所有しています)
もちろんフィルムカメラで撮影されているから購入したわけではありません。
写真集のタイトルから分かる通り、うら若き乙女達が被写体。
これだけ聞くとなんて華やかなのだろうと思いますが、著者のコンセプトを知ると違った見方・感覚になり、改めて頁を繰りたくなる写真集です。
時間からは逃げられない
フィルムならではの雰囲気がとても美しい写真集であり、その反面いつかは時間と共に「若さ」を失うことを思うと時間の残酷さを考えずにはいられません。
「若さ」だけがすべてではない、のは分かっています。
ですが、ずーっと続くと思っていた「若さ」を失ったとき、表面上は気にしていないフリをしつつ、内心は固執してしまうのが人間のひとつの側面ではないでしょうか。
(なんで人は、今あるものがずーっと続くと思ってしまうのでしょうね)
ある瞬間を閉じ込めた写真を見るとき、胸が苦しくなります。
女性の気持ちを完全に理解することはできませんが、いろいろな感情に意識を持っていかれてしまいます。
だからこそ、この写真集に惹かれたのだと感じます。
時間は誰の前でも平等に過ぎ去る
たまたまあるきっかけから知ることになった「乙女グラフィー」。
写真集でありながら、時間をも題材にしているような魅力を感じます。
時間は誰の前にも平等に過ぎ去る限り、この胸が苦しくなるような感情から逃れることはできないのでしょう。
乙女グラフィーの帯の「老けたくない。」は、中身と相まって秀逸なキャッチコピー!
では!